#1.本番に力を発揮できない原因はこれだった!メンタルを強くする方法とは?
独立してから2年が経ちました。独立後、自己研鑽のため本を読む機会が増えました。
最近は、人とのコミュニケーションのあり方やメンタル強化、心理学、脳科学、思考整理等々、興味があることを自分のペースで勉強しています。
その中でこれは読んでよかった!と思った本をご紹介します。
【理想の自分をつくる セルフトークマネジメント入門 /鈴木 義幸 著 】
コーチングスクールである株式会社コーチ・エィ代表の鈴木義幸氏の本です。
私が共感できる具体例が多く織り込まれていたので、「うんうん」とうなずきながら一気に読んでいました。
セルフトークとは
私は、本書を読むまでセルフトークについて意識したことがありませんでした。
“セルフトークとは、感情や、思考、行動の引き金として、自分の中に生まれる「言葉」”
【理想の自分をつくる セルフトークマネジメント入門 /鈴木 義幸 著 】
簡単に言うと、心の中のつぶやきといったところでしょうか。
私たちは1日に6万回も思考をしているといわれていますから、おのずと同じくらいのセルフトークをしているのではと思います。びっくりですよね。
本書では、行動の要因となる感情を変えるためには、感情の前に存在するセルフトークに気づき、変えていく必要があると述べられています。
二つのセルフトーク
セルフトークは無意識に出てくる「セルフトークA」と、自発的に作り出す「セルフトークB」の二つに分けられるそうです。
セルフトークAは、ネガティブな思考につながるもので、例えば、「ちゃんと話せるかな?」や「緊張したらどうしよう?」といった言葉。
セルフトークBは、「どうしたら落ち着くだろうか?」や「何のために話したいのだろう?」といった気づきを促す質問です。
「セルフトークA」を意識的に減らしたり、「セルフトークA」を「セルフトークB」に変化させることで、思考や行動の強化・修正ができるとのことです。
本書では、セルフトークを「変える・使う・減らす・なくす」(セルフトーク・マネジメント)の方法が具体的に示されています。
苦い思い出を振り返ってみた
本番に弱いタイプの人っていますよね。
何を隠そう私もその一人です。
ピアノの発表会、小学校のリコーダーのテスト、生徒会の立候補者の応援演説、税理士試験の本番(所得税法3回目受験のあの日)、講師をしたセミナー、スピーチ等々、思い出したくないほどの苦い思い出がたくさんあります。
私は、大学の体育の授業で「ゴルフ」を履修していました。
パッティングのテストがあり、10球中6か7球(記憶があいまいです。)まっすぐに飛ばすことができれば合格というテストです。
まじめな私は(笑)、ゴルフ経験者と練習場へ行き、スイングを教えてもらいました。教え方がよかったのか、ボールをきれいに飛ばせるようになり自信をつけました。
テスト当日の自主練習でもすべてのボールがあたり、とてもうまくなった私を先生や友人たちが褒めてくれました。
~いざ本番!~
ところが、気合で力みすぎたのか1発目ボールがあたらないのです!
焦った私は「今度こそ!」と2球目も打ちますが、うまく飛びません。その時のぞっとした気持ちは、今でも忘れられません。心のつぶやき(セルフトーク)を思い返してみると、「なんで、さっきまであんなにできていたのに。こんなはずじゃない。」といった感じでしょうか。
その後は打てば打つほど焦り、「どうしようあと〇球しかない。」といった言葉しかでてきません。まさにパニック状態とはこのことです。
10球中10球すべて失敗という見事な結果となりました。ゴルフってメンタルなスポーツの代表なのですね。本書の中でもゴルフでの場面が描かれていました。こんなにメンタルが影響するなんて、私に一番向かないスポーツだったのでしょう。
自分でもあきれてしまうほどの苦い思い出は、いつまでも心に残り、「なんであんなことになったのだろう。」とふと思い出すことがあったほどです。
本書では、一度成功体験を積んでしまうと、その時と比較して「セルフトークA」が生じてしまうため、それが雑念となりスイングがどんどん堅くなっていくということも書かれていました。
セルフトークなんて意識もしていなかった当時の私なら、下手に練習するより、そのまま初心者としてのびのびとスイングしたほうがよかったのかもしれませんね。
まとめ
長年の疑問が解消されすっきりしたとともに、「無意識のセルフトークに感情が振り回されている自分」に気づくことの大切さを知りました。
人生で一番多い自分との会話を大切にし、強化・修正していくことで自分も周囲の人もいい方向へ変えていけるという希望となる本でした。